ルート営業の面白さは、やればやるほど分かってきます。
経験を積めば積むほど知識や仕事の要領が分かってきますし、
お客様と深い付き合いを続けていく内に、
「○○さんだったら安心して仕事を任せられるよ!」
「○○くんと仕事してると楽しいなぁ。」
と嬉しい言葉を掛けて下さったりするので、頑張れば頑張るほどやる気と
モチベーションが上がってくるのがルート営業マンの醍醐味です。
大型案件を受注した時とか、お客様からクレームを頂いた時などは責任感に
押し潰されそうになる時もありますが、それでもやりがいはかなりあります。
では逆に、ルート営業マンの仕事できつい仕事や辛い仕事は無いのでしょうか?
…もちろんあります!(笑)
ルート営業はルート営業で、他の営業職とは違う独特のきつさが有りますし、
人と接するお仕事なので、対人関係のストレスは他の職種より大きいと言われて
います。
この記事では、そんなルート営業マンのきつさについて5つご紹介します。

同業他社に勝たなければいけない
例えばあなたが、会社やオフィスなどで使用されているコピー機の営業マンだと
しましょう。
業務用のコピー機は、あなたの会社だけでなく他の会社でもたくさん製造・販売
されています。
(ちなみに業務用コピー機の場合、日本国内メーカーだと大手だけでも7社、
中小を含めると数十社となるでしょう。販売のみを行っている会社も含めると
数万社は存在しているでしょうね。)
数多くのライバル企業や同業他社に競り勝ち、あなたの会社からコピー機を
買って頂く為には、もちろん性能の優劣もあるでしょうが、ほとんどは営業マン
の対応力で決まります。
・最初のアポイントメントで好印象を残せたか?
・商品の売り込み方に問題が無かったか?
・契約前の商品説明・契約内容の説明が分かりやすかったか?
・契約後のアフターフォローがしっかりしていたか?
お客様はあなたと出会ってから商品購入後まで、あなたの事を隅々まで観察し、
あなたが信頼出来る営業マンかどうかを見極めています。
ぶっちゃけ商品の性能など、どのメーカーも大差無いです。
営業マンが会社の業績を左右する事も十分に考えられますので、
そのプレッシャーと責任感に耐えられないと、ルート営業マンはきついだけの
仕事になってしまいます。
僕も過去に、競合他社に仕事を取られてしまった時に、
「商品はどちらでも良かったんだけど、営業マンの対応が良かったから
よそに決めたよ。」
とお客様から言われた時は、ショックで会社に帰れなかった時があります(笑)
結果が全て正直に自分にフィードバックされるのが、営業マンのきついところ
ですね。
どんなお客様とも付き合わないといけない
ルート営業の営業マンは、固定のお客様を担当し、仕事を受注するのが仕事
です。
気が合うお客様、優しいお客様ばかりが担当だったらどんなに楽か!
…と思いますが、実際はその逆。
厳しいお客様、価値観が180°違うお客様ばかりと付き合う事になります。
(僕もそうです(笑))
仕事の為に仕方ない側面もあるとは言え、時には理不尽な要求や言われたくない
言葉を言って下さるお客様もいる為、その時ばかりは営業マンはかなりストレス
を感じます。
あまりにも要求や暴言がエスカレートする場合は、付き合いを切る事もあります
が、そんな事ばかりしているとお客様がいなくなってしまうので、ある程度は
我慢します。
会社の方針だから仕方ない事や、自分が原因でない場合も含めて、お客様は
自分が思った事を言いたい放題営業マンに言い付けて下さるので、そこが一番
きつい所ですね。
成果が分かりにくい
ルート営業は、新規開拓(飛び込み)営業と比べて基本給が低い場合が
あります。
何故、新規開拓(飛び込み)営業と比べて給料が低いのかと言うと、、、
・担当客先が決まっているから仕事が楽
・営業活動しなくても仕事が来るから何もしなくても良い
・「ルート営業」の名の通り、仕事もルート(固定化)されているので楽
と、周りから思われているからです。
もちろんこれは、ルート営業を経験した僕らから言わせると全然違うと感じます
が、世間や会社はそうは見てくれません。
知人から聞いた話ですが、完全歩合制のルート営業の会社に勤めている知人の
基本給は、独身の一人暮らしがやっと出来るかどうか?程度の金額だそうです。
(あくまでも噂ですが…)
完全歩合制なので、成果を残せばお給料上がるから良いじゃん!
と思われがちですが、ルート営業は新規開拓(飛び込み)営業と違い、大半は
既存のお客様からの売り上げで成り立ってます。
つまり、既存のお客様の業績が傾いたり、経営方針が変わったりして契約額が
大幅に減ったとしても、ルート営業の営業マンにはそれを挽回する手立てが
ない、と言う事です。
言い換えると頑張っても報われない事もあるし頑張らなくても成果が出る事も
ある。
自分が頑張った分が成果に結びついているかどうか分かりにくいので、そこは
ルート営業の営業マンのきつい所ですね。
取引先が無くなれば契約は一瞬で0
上でも書きましたが、ルート営業マンは基本的に新規開拓(飛び込み)営業は
行いません。
既存のお客様が最も大事だからです。
ですが、仮にお客様が倒産したり、業績が傾いて契約が白紙になったり、
営業マンがミスをして契約が無くなったとしましょう。
その瞬間、売り上げは0です。
(もしくは大幅な売り上げ減少)
困った事に、ルート営業の営業マンにこの状況を挽回する手立てはありません。
新規開拓(飛び込み)の営業マンなら、「他のお客様を探すか…」となります
が、ルート営業の営業マンが他のお客様を探すのは非常に難易度が高いです。
何故なら普段やってないからですね。
これが、ルート営業の営業マンにとって最もきつい状況です。
僕も、お客様に多大な迷惑を掛けた結果、取引そのものが無くなり売り上げが
0になった経験や、会社の方針で一方的に取引を打ち切った経験が有るので、
「ルート営業マンはこういう時きついな~」と思いました。
仮に新規のお客様を探せたとしても、0から信頼関係を構築する練習をしてない
ので、時間も手間も掛かり、今度は他の既存のお客様との関係がおざなりに
なります。
営業マンなのに営業出来ないきつさ。
これは、ルート営業の営業マンにしか分からないでしょうね。
雑務が多い
営業マンは雑務が多いです。
・見積書の作成
・契約資料の作成・見直し
・お客様に説明する資料の作成
・社内連絡用資料の作成
などなど…。
「ただお客様と喋ってるだけの仕事でしょ?」と思ったら大間違いで、
営業活動と雑務に追われ、繁忙期には深夜まで働くのが結構多いです。
(会社によるが、残業代が出ない契約になっている会社も多い)
公園やコンビニでサボっている営業マンも、社内に戻れば雑務の嵐。
意外に忙しい営業マンの実態を知り、きつくて辞めてしまう人も多いですね。
僕も新入社員の頃は、雑務が終わらなくて深夜まで働いていました(笑)
まとめ
ルート営業の営業マンが一番きつい部分は、
「どんな状況でも、既存のお客様から売り上げを上げ続けなければならない。」
だと思います。
日々の営業活動がなかなか成果に結びつかず、モチベーションが上がらず辞めて
いく営業マンは多いですが、その分結果が出た時の遣り甲斐は凄いですからね。
色々なストレスに耐えられる人でないと、ルート営業の営業マンを長く勤める事
は難しいかもしれませんね。
以上、
ルート営業はきつい?楽?2chではわからない真実を正直に告白します
でした!